会社ブランド・商品ブランド

~ ふたつのブランド ~
ブランド構築には「会社」と「商品(または商品群)」の2つがあります。
商品が一つの場合は会社ブランド=商品ブランドの場合もあります。
例えば、今の「マンダム」は昔「丹頂株式会社」で丹頂チックという男性整髪料が看板商品でした。所が1970年に販売した「マンダム」が大ヒットしたために、翌年の1971年に社名をマンダムに変えたという例もあります。

商品販売を強力に推し進めるなら「商品」のブランディングを行うべきですが、一般的に小さな会社の場合は「会社」でブランディングします。
ではブランディングの構成要素をみてみましょう。

●ブランディングの構成要素
【ブランドネーム】
商品のブランディングをする場合、ネーミングはとても重要です。
会社でブランディングするときは社名は変えられませんので後で述べるキャッチコピーなどで性格付けを行ったりします。
ブランドネームは「①覚えてもらいやすい ②サービスを連想できる ③ブランド・アイデンティティを反映している」などが考えるポイントになりますが、ブランドをイメージできる「(お客様が)言いやすい・呼びやすい」名前を考えましょう。

【ロゴ】
ネーミングが文字のデザインやマークになったものです。
言葉だけでなく、視覚でブランドを表現します。会社や商品の象徴ともなりますので飽きの来ないロゴ開発をデザイナーさんにお願いしましょう。

【キャラクター】
ブランドを普及させるうえでキャラクターはチカラを発揮してくれます。
地方自治体を始めとして「ゆるキャラ」は特産品など地名を覚えてもらうのにとても役立っています。
同じように会社名や商品名を覚えてもらうのに誰からも愛されるキャラクターはブランディングに役立ってくれます。
小売店・飲食店では「店主(社長)」のキャラクター化もお勧めです。

【ジングル(音)】
ジングルは短い音楽です。ラジオなどで使われることが多く放送局によってはサウンドステッカー、アタ
ックなどとも呼ばれます。テレビCMでも「インテル」や「マクドナルド」がよく使っています。ジングルを聞いてブランドを想起させる効果があります。

【パッケージ】
商品を包むパッケージはブランド表現の一つです。
表面に印刷されるデザインはもちろんのこと、形状や素材などでもブランドのこだわりを表現することができます。商品の中身の差別化が難しい場合、パッケージにこだわるのもよい方向性です。

【キャッチコピー(キャッチフレイズ)】
ブランドネームに添えられる短い文章です。
テレビCMでも一緒に流されます。「It’s a SONY」「ヒューマン・ヘルスケア エイザイ」「スカッとさわやかコカ・コーラ」などが有名です。

【色】
色でブランドを表現する場合もあります。
例えばティファニーの「優しく上品な」ブルーの箱などが好例です。コーポレートカラーを決めて統一感を持たせると言った使い方ができます。

【ドメイン名】
ここで言うドメイン名とはホームページの住所となるネット上のネーミングです。
ドメイン名も「わかりやすさ」「覚えやすさ」「伝わりやすさ」を考えます。
長すぎない、綴り字がイメージしやすく打ちやすいなどがポイントとなるでしょう。

ブランディングを行うのに上にあげた構成要素、全てを用意する必要はありません。

ネーミングとロゴは必須ですがそれ以外の項目はブランディング表現アイテムとして必要に応じて開発して頂ければと思います。
こうした要素を 名刺・パンフレット・ホームページ・イベント・各種のメディア広告・店頭で展開することでお客様に覚えてもらい浸透させていきます。