ブランドは「ヒト」である

~ 経営者の気持ち・社員の心構え 
ブランドは商品や会社を表すもので、ブランディングのためのロゴやマークも商品やいろいろなアイテムについていますが、従業員についているわけではありません。しかし、実際のブランドにおいてはヒトが全てです。

実はロゴやマークは「私たちが作りました。お世話させて頂きました」という証にすぎません。
イメージ作りはブランドづくりでとても大切なことですが、それ以上に従業員にブランドを愛する気持ち、自分はブランドの一部なのだという誇りを持ち続けてもらうことが大切です。
この気持ちを保つために社是やスローガンがあります。
ただ、今のヒトに『言葉の押し付け』は通じにくくなっています。ただ覚えて下さい。守って下さいだけではスローガンは浸透しにくいと思います。
スローガンの基本は経営者です。スローガンは経営者が自らの気持ちを語った言葉で、実践されていると『真実』になります。またスローガンを実践した結果が業績に結び付いていると、ヒトはサクセスストーリーの一部としてこの言葉を受け入れます。
つまりスローガンは「良い言葉」である前に『重み』が要るのです。
スローガンを通じて経営を身近に感じ、スローガンを唱えることで自分もブランドの一部になれると思えるようになってもらえればブランド構築は大きく前進します。
ヒトは弱いものですから決意や心構えはどうしても緩みます。弛んだ時に効くのが、こうした気持ちのこもったスローガンです。眠く、調子の出ない朝や折りに触れ、改めて一度スローガンを唱え、新たな気持ちになってもらうことが大切なのです。