心がなければ通じない

~ 誇りと心 ~
ブランドづくりで大切なのは「誇り」を持てるかどうかですが、実際に従業員の方に会社や商品ブランドに対して誇りを感じてもらうにはどうすればいいのでしょうか。

一番、現実的に誇りに思ってもらえるのは「良い商品を作っているんだ・良いサービスを提供しているんだ」という自覚です。自分たちの手でよい商品が生まれていく。これは誇らしく思える事実です。サービスにしても遅滞なく良い感じで提供し終えれば従事した担当者は強い達成感を感じます。
従業員の方が「良い商品」を作れる環境、サービスが適切に行える準備などを整えるのが経営の仕事です。しかし良い商品ができる、内容のあるサービスが提供できるかどうかは環境や準備だけでなく従業員さんの気持によります。
その気持ちは「心」につながっています。
成功する経営者は「良い人」だと、様々な所で言われていますがこれは従業員との関係から見ても真実です。
経営者が良い人だと『この人ならついていきたい。この人と仕事がしたい。
この人が作る商品が好きだ』というようなとても素朴な気持ちで従業員が集まります。起業した会社がうまくいく大きな要素は経営者が良い人だからです
 商品(サービス)が育ってきたら経営者も一緒になって商品・サービスをどうやって育てようか?と共に悩み、答えを見出すことです。経営者の悩みは従業員とレベルが違いますが同じように「成功させる」というベクトルさえ合っていれば問題は起きません。大切なのは従業員が「社長も一生懸命なのだ」という姿勢が感じられることです。
 従業員さんにも現場での工夫をしてもらって、経営者は良い工夫をどんどん採用して下さい。経営で決めて現場に下ろすより現場から発想して設備や経営のあり方を変えていく方が実は好ましい方向なのです。
 従業員さんや商品のことを思って努力する経営者。会社や商品の事を大切に思う従業員の心。この両方が整ってきたときに誇りが生まれブランドが育っていくのです。